

MOONLIGHTHOUSE Vol.2.5 元祖?――阿公女性化から朝ドラあんぱん・文スト・キングダムまで
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「元祖」や「発祥」という言葉の、まぶしさと危うさ。
江戸後期の文芸作品と現代カルチャーのあいだに「似ている」瞬間を見つけることは楽しい。
ところが、それを安易に「起源」や「萌芽」として直線的につなげてしまうと、
その間に存在した媒介・変容・再解釈の層が見えなくなる。
本号では、「阿公=阿麻和利女性化」を起点に、
近年の様々なエンタメ作品で見られる“史実男性キャラの女性化”現象――
たとえば『あんぱん』『文スト』『キングダム』など――を参照しつつ、
「似ていること」と「受け継がれていること」を分けて考えます。
また、馬琴が晩年に唱えた「稗史七則」を、若年期の作品にまで遡及して適用することの危うさにも触れ、
『八犬伝』を基準に初期作品を理解してしまう近代以降の“誤読の構造”を照らし出します。
――過去を「源流」として消費せず、複層的な文脈の中で読み直すために。
これは「阿公の女性化」を再評価する前に立ち止まる、小さな批評的スケッチです。
※本誌には一部、歴史的背景に基づくセンシティブな記述があります。
モノクロ15ページ(本文テキスト中心)
発行日:2025年10月
著者・編集:せっぱつまりこ(文化・文芸ライター/学術修士)
テーマ:“元祖”をめぐる直線化と消費――『弓張月』から現代エンタメまで
発行形態:個人制作ZINEシリーズ MoonLightHouse 第2.5号
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